はじめに
こんにちは、ピラティスマシン販売MIKANのブログへようこそ!今回は、ピラティスの基礎となる解剖学的知識について深堀りしていきたいと思います。ピラティスの真の効果を理解し、適切に実践するためには、私たちの身体がどのように機能しているかを知ることが不可欠です。

ピラティスと解剖学:不可分の関係
ジョセフ・ピラティスが20世紀初頭に考案したこのエクササイズ方法は、単なる運動プログラムではなく、解剖学的な理解に基づいた総合的な身体調整システムです。彼は「コントロロジー」と呼んだこの方法を通じて、身体と精神の完全な調和を目指しました。
ピラティスの本質を理解するためには、私たちの身体の構造、特に「パワーハウス」と呼ばれる体幹部の解剖学を理解することが欠かせません。
パワーハウスの解剖学
ピラティスでは、お腹、腰、臀部を含む体幹部を「パワーハウス」と呼びます。このパワーハウスは、以下の主要な筋肉群で構成されています:
1. 腹直筋(ふくちょくきん)
腹部の前面にある長い筋肉で、胸骨下部から恥骨まで伸びています。この筋肉は体幹を前に曲げる動きを担当し、腹部のシックスパックとして視認できる部分です。ピラティスのマットエクササイズでは、ロールアップやハンドレッドなどの動きで活性化されます。
2. 腹横筋(ふくおうきん)
腹部の最も深層にある筋肉で、コルセットのように腹部を取り囲んでいます。この筋肉は呼吸と姿勢の安定に重要な役割を果たします。ピラティスでの「お腹を背骨に引き寄せる」という指示は、主にこの筋肉の活性化を促します。
3. 腹斜筋(ふくしゃきん)
外腹斜筋と内腹斜筋の2種類があり、腹部の側面を構成します。これらの筋肉は体幹の回旋と側屈の動きに関与します。オブリークエクササイズやツイストなどの動きでターゲットにされます。
4. 多裂筋(たれつきん)
脊柱の両側に位置する小さな筋肉群で、背骨の安定性に重要な役割を果たします。この筋肉は、個々の脊椎の動きをコントロールし、脊柱全体の姿勢維持に貢献します。
5. 骨盤底筋群
骨盤の底部にハンモック状に広がる筋肉群で、内臓を支え、尿失禁予防にも重要です。ピラティスでは、これらの筋肉の意識的な活性化と強化を促します。

ピラティスと脊柱の解剖学

ピラティスでは、健康的な脊柱の動きと配列を重視します。脊柱は以下の5つの区分に分けられます:
頸椎(7個): 頭部を支え、最も可動性の高い部分
胸椎(12個): 肋骨と連結し、呼吸の動きと関連
腰椎(5個): 体重を支える太い椎骨で構成され、前弯カーブを形成
仙椎(5個): 融合して仙骨を形成し、骨盤の一部となる
尾椎(4-5個): 退化した尾骨を形成
ピラティスでは、これらの異なる脊柱区分の自然なカーブを尊重しながら、適切な動きと安定性を促進します。特に「ニュートラルスパイン」という概念を用いて、個人の自然な脊柱配列を基準とした安全で効果的なエクササイズを指導します。
呼吸と解剖学

ピラティスにおける呼吸は単なる酸素供給以上の意味を持ちます。横隔膜を中心とした呼吸筋の解剖学を理解することで、より効果的なピラティス呼吸が可能になります。
横隔膜(おうかくまく)
胸腔と腹腔を分ける大きなドーム状の筋肉です。吸息時に収縮して平らになり、胸腔を拡大します。ピラティスでは、「胸式呼吸」ではなく、横隔膜を効果的に使用する「側胸部呼吸」を推奨しています。
横隔膜呼吸を意識することで、腹横筋などのコア筋群との連携が強化され、より効果的な運動パターンが生まれます。
関節の動きと可動域

ピラティスでは、関節の解剖学的構造を尊重し、自然な動きの範囲内でエクササイズを行います。主要な関節の種類と特性を理解することで、より安全で効果的なピラティス練習が可能になります。
1. 球関節(きゅうかんせつ)
肩関節や股関節のように、あらゆる方向に動くことができる最も可動性の高い関節です。ピラティスでは、これらの関節の完全な可動域を活用しながらも、安定性を犠牲にしない範囲で動きを制御します。
2. 蝶番関節(ちょうつがいかんせつ)
肘や膝のように、主に一方向(屈曲と伸展)に動く関節です。これらの関節は安定性が高い一方で、過度の伸展には注意が必要です。
3. 椎間関節(ついかんかんせつ)
脊椎の個々の椎骨間にある小さな関節で、脊柱全体の動きに貢献します。ピラティスでは、これらの関節の適切な動きを促進し、脊柱の健康を維持します。

筋肉の収縮タイプと運動連鎖
効果的なピラティス実践のためには、筋肉の収縮タイプとその連鎖反応を理解することが重要です。
筋収縮のタイプ
- 同心性収縮(どうしんせいしゅうしゅく): 筋肉が短くなりながら力を発揮する状態。例:腕立て伏せで腕を曲げるとき
- 遠心性収縮(えんしんせいしゅうしゅく): 筋肉が長くなりながら力を発揮する状態。例:腕立て伏せで腕を伸ばすとき
- 等尺性収縮(とうしゃくせいしゅうしゅく): 筋肉の長さが変わらずに力を発揮する状態。例:プランクポーズの維持
ピラティスでは、これらすべての収縮タイプを組み合わせ、特に遠心性収縮と等尺性収縮を重視することで、バランスの取れた筋肉発達を促進します。
運動連鎖(きんれんさ)
筋肉は単独ではなく、連鎖的に機能します。ピラティスでは、この運動連鎖の理解に基づき、局所的ではなく全身的なアプローチを採用しています。
- キネティックチェーン: 関節と筋肉のつながりで、動きが身体全体に伝わる経路
- 筋膜連結: 筋膜という結合組織を通じて、離れた部位の筋肉同士がつながる現象
これらの連鎖を理解することで、例えば足部の問題が腰痛につながるといった、一見無関係に思える症状の関連性を理解できます。
ピラティス機器と解剖学的設計
MIKANで取り扱っているピラティス機器の多くは、人体の解剖学的な特性を考慮して設計されています。特にリフォーマーは、筋肉と関節の自然な動きに基づいて開発されました。
リフォーマーの解剖学的設計
リフォーマーは、水平に動くキャリッジとスプリングの抵抗を使用して、筋肉の適切な収縮と伸張を促進します。例えば:
- フットワーク: 股関節、膝関節、足関節の協調的な動きを促進
- アームワーク: 肩甲骨と肩関節の適切な配列と可動性を向上
- ショートボックスシリーズ: 脊柱の分節的な動きと筋力を強化
これらのエクササイズは、解剖学的な筋肉の配列と関節の動きに基づいて設計されており、効率的な筋力強化とリハビリテーションを可能にします。
解剖学的知識の応用:一般的な姿勢問題の改善
現代生活では、さまざまな姿勢の問題が発生します。解剖学的知識を応用したピラティスは、これらの問題に対処する効果的な方法となります。
1. 前頭姿勢(猫背)
影響を受ける解剖学的構造:
- 短縮: 胸鎖乳突筋、大胸筋、上部僧帽筋
- 伸張・弱化: 深頸屈筋群、菱形筋、中部・下部僧帽筋
ピラティスアプローチ:
- 伸張エクササイズ: チェストオープナー、スパインツイスト
- 強化エクササイズ: ロウイング、スカプラー安定化エクササイズ
2. 骨盤前傾
影響を受ける解剖学的構造:
- 短縮: 腰方形筋、腸腰筋、腰部脊柱起立筋
- 伸張・弱化: 腹直筋(特に下部)、ハムストリングス、大臀筋
ピラティスアプローチ:
- 伸張エクササイズ: ハムストリングストレッチ、腸腰筋リリース
- 強化エクササイズ: プランク、ブリッジ、腹部巻き上げ
解剖学的年齢変化とピラティスの適応
年齢とともに私たちの身体は変化します。解剖学的な視点からこれらの変化を理解し、ピラティスプログラムを適応させることが重要です。
骨密度の変化
40歳以降、特に女性は閉経後に骨密度が減少します。ピラティスでは、適度な抵抗運動を通じて骨への刺激を与え、骨密度維持に貢献します。
筋肉量の減少(サルコペニア)
加齢に伴い筋肉量が減少します。ピラティスは、特に深層筋の効率的な活性化を通じて、この問題に対処します。
関節の可動域減少
結合組織の弾力性低下により、関節の可動域が減少します。ピラティスでは、安全な範囲内での関節の動きを維持・改善するエクササイズを提供します。

ピラティスマシンブランド MIKANとは
「美しさは身体の幹から」というコンセプトのMIKANは、高品質かつコストパフォーマンスに優れたピラティスマシンを提供するブランドです。スタジオ運営者から個人利用者まで幅広く対応し、日本人の体型や生活様式に合わせた製品設計を特徴としています。
主な強み
1.低コスト導入
- 製造工程の見直しと流通経路最適化によるコスト削減
- 品質を維持しながらの手頃な価格設定
- 初期投資を抑えた本格的ピラティス環境構築が可能
2.充実したアフターサービス
- 国内専門サービスチームの配置
- 交換部品の国内在庫確保と最短当日発送
- 電話・ビデオ通話によるリモートサポート体制
3.全国3か所のショールーム展開
- 三重本社直営ショールーム(全製品展示)
- 神奈川ショールーム(UNiEDGE Pilates Studio 24と提携)
- 東京ショールーム(Studio Beと提携)
- すべて事前予約制
4.柔軟な納期対応
- 通常納期は2週間〜1ヶ月
- スタジオオープンなどに合わせたスピード納品
- 複数台の発注にも迅速に対応
お問い合わせ方法
- 電話:0595-48-5531(平日10:00〜18:00)
- メール:公式サイトお問い合わせフォーム(24時間受付)
- SNS:Instagram、Facebook、TwitterのDM
まとめ:解剖学的知識がピラティスの効果を高める
解剖学の基本を理解することで、ピラティスの実践はより効果的になります:
- 意識的な活性化: 解剖学的知識により、適切な筋肉を意識的に活性化できます
- 安全性の向上: 関節や脊柱の構造を理解することで、安全な動きが可能になります
- 個別化: 個人の解剖学的特性に基づいたエクササイズの調整が可能になります
- 効率的な進歩: 身体の反応メカニズムを理解することで、効率的にプログラムを進められます
MIKANでは、解剖学的知識に基づいた質の高いピラティス機器を提供し、お客様の身体への理解を深めるサポートをしています。機器選びから使用方法まで、解剖学的な視点からのアドバイスも提供していますので、お気軽にご相談ください。
当記事で紹介したMIKAN製品
- MIKAN MK-RF01 リフォーマー https://mikan-pilates.com/mk-rf01/
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